東京都板橋区の歯科医院(歯医者)。小竹向原、中板橋、ときわ台|対談

  • 〒173-0031 東京都板橋区大谷口北町57-1
対談

ドクターメッセージ

歯科医師になられたきっかけは?

私の実家は精密加工業を営んでいました。その影響もあってか小学生の頃から家庭科や図工など手先を使うことが好きでしたね。何もない状態から自分が納得できるものを作り上げることに大きな達成感を感じましたし、自分の強みを知るきっかけにもなりました。

そんな私が歯科医師を志したのは、小学校3年生の時でした。ある日、歯が痛かったので近所の歯医者に行ったんですね。そこで歯科医師の方が詰め物や被せ物などを器用に扱い、患者様に感謝されている姿を見てピンときたんです。まさに直感ですね。

これが自分の追い求めていたものだ!

自分で言うのも何ですが、私は昔から考えがブレない性格でした。悪く言うと頑固者なのですが(笑)。高校、大学に入ってもその想いは全く変わりませんでしたね。むしろ、歯科医療を学ぶことに楽しさを覚え、どんどんのめり込むようになりました。

歯科医療という繊細で、特殊な器用さが求められる世界でこそ、自分の持ち味を表現することができ、そして困っている人を助けることができるまさに「天職」だと感じました。

歯科医師になって30年、これまでに1万症例以上を経験してきましたが、自分の選択は間違っていなかったと自信をもっていえます。

人生のターニングポイントを教えてください。

開業して30年、これまで地域密着型で励んでまいりましたが開業から10年間は本当に大変でした。当時はまだ患者様の歯の健康に対する意識が低かったこともあり、来院される患者様のほとんどはお口の中が酷い状態でした。「こりゃいかん」ということで寝る間も惜しんで勉強し、少しでも患者様に喜んで頂けるよう毎日奮闘していました。

当時の私は、患者様の経済的負担を考慮して保険治療を患者様に薦めていたのですが、難症例になればなるほど、その方法は通用しないことに気づかされました。確かに患者様にも喜ばれますし、一見何も問題がないように感じるのですが、10年経過すると、また同じ患者様が同じ箇所の別の症状を訴え、治療に来られるのです。これはひとえに保険治療にこだわりすぎたことが原因です。

もちろん、保険治療でも対応できる症例はたくさんありますし、私は今でも可能な限り保険治療の範囲で治療を行う姿勢に変わりありません。本来5年持てば良いといわれる詰め物も20年以上問題なく使えているケースはいくらでもありますし、私自身も治療に対して自信をもっています。然し、同じ虫歯であっても患者様によって症状は様々ですので、どんなに高い技術を駆使したとしても保険治療では対応できないケースがあることは事実としてご理解頂きたいと思います。そのためケースによっては、より質の高い機材や材料を使う治療(自費治療)をご提案させて頂く場合もございます。

本当の意味で患者様に満足してもらうためには、保険治療や保険外(自費)治療などの区分は外して、どうすれば患者様が10年、20年先も健康で幸せな人生を送ることができるのか、それを追求することこそが歯科医師の使命であると確信した時から、私の診療スタイルは大きく変わりました。

治療費がどうだといった短絡的な発想ではなく、どうすれば患者様が長期にわたり、健康で幸せな人生を送ることができるのかをしっかり考えるのです。その結果、私が適切と考える治療法をご提案して、その治療のメリット・デメリット、必要であれば他の治療と比較した場合の中長期的に予測される治療費までをしっかりとお伝えした上で患者様に治療法を選んで頂きます。適切な治療法を選択することは、経済的負担の軽減にも繋がりますし、患者様の人生をより豊かなものにします。

当院がこの地で30年も診療を続けてこられたのは、地域住民の皆様にこの診療スタイルが受け入れられた結果である、そのように考えます。

医院を一言で表現すると?

人生のレスキューセンター

私はこの言葉こそ当院の姿そのものではないかと考えています。

歯科医師は病院の医師と比較し、患者様と接する時間が格段に多いと思います。一体それが何を意味するのかというと、例えば風をひいて病院にいくと、淡々と診療を進めて最後に薬を処方しておしまい、これが日常風景ではないでしょうか。大きな病院ほど一人ひとりに時間をかけている余裕はないため、患者様の想いや悩みを聞かないまま診療を終えてしまうケースがほとんどだと思います。

これがもし歯科医院であれば、診療時に普段の生活や体調についてお伺いしますし、患者様が健康なときも、そうでないときにもお会いしているので歯科医療の枠に留まらないトータルなケアができると考えています。

一つエピソードをご紹介すると、ある日、80代女性の患者さんが歯周病治療のため来院されたんです。私はどの患者様に対しても、すぐに治療するのではなくまずはじっくりとお話をして治療を始めるスタンスですので、その患者様にもいろいろとお話をお伺いして、治療法を決めたのですが、患者様がどこか冴えない表情をされていたんですね。これはまだ聞かなければいけないことがあるなと直感的に感じたので、もう一度尋ねてみると、患者様は末期の癌に侵されており、大学病院では手術不可能と宣告されていたのです。

それを聞いた私は、まず癌治療に定評のある病院に友人が勤務していたことを思い出し、すぐに連絡をして、何とかこの女性を助けてもらえるようお願いしました。それと同時に私は歯周病治療を行うことを決めました。お口の中の細菌と全身疾患との関係は多くの研究機関が発表しており、これ以上、癌細胞が悪化することを防ぐ意味でもすぐに治療をするべきだと判断しました。その後、友人の病院で、世界初の術式での手術を行い見事成功、その女性は一命を取り留めることができました。

我々歯科医師はご存知の通り「歯の治療」しかできませんが、「歯の治療」を通じて患者様の心に寄り添い、想いや悩みを共有することで、患者と医師の枠組みを超えた信頼関係を生み出すことができるのです。それが今回のような不可能と思われたことを可能にした要因ではないでしょうか。お互いを信じる気持ちがあれば不可能なことはない、そう思います。

最後にメッセージをお願いします

人生限りあるもの、歯の寿命も限りあるもの
我々、歯科医師は歯の寿命を全うさせるべく、日々の診療を行っておりますが、歯は患者様のご協力なくして全うな生涯を送ることはできません。

我々歯科医師がどんなに良い治療をしても、患者様が日々のブラッシングを怠っては全く意味がないですし、何度も治療を繰り返すことで、歯の寿命は縮まります。

歯科に限ったことではありませんが、何事も「日々の積み重ね」が重要なのです。それが幸せな人生を送る近道であると私は思います。

歯科技工士メッセージ

技工士になられたきっかけは?

小学生の頃からプラモデルや彫刻を作ることなど、手先を使って何かを作り上げることが大好きでした。特に飛行機の模型が大好きでよく作っていましたね。難易度の高いプラモデルにも決して音を上げず、最後までやりきったことは良い思い出です。

中学生のときには、初めてコンテストに入賞し、それが自信となり以降もいろんなコンテストに出品して腕を磨きました。そんなこんなで時が経過し、卒業後の進路を決める季節がやってきました。私は飛行機が大好きだったので、航空機メーカーに就職しようと考えていました。

そんなとき、仲の良かった先輩から「羽村はプラモデル作るのが得意だから歯科技工士が向いている、一度見学に行ってみろ」と言われたんです。その先輩に言われるがまま技工所に向かい、技工士の方が非常に繊細な作業をやっておられるのを見て、「これはすごく自分に向いているかもしれない」と感じたんです。それからは早かったですね。その技工所で夜間アルバイトとして働き、昼は技工知識を学ぶため学校に通って、自分なりに一生懸命やっていましたね。いつの間にか航空機製造メーカーで働く話は消えていました(笑)。

こうして先輩の何気ない一言で自分の人生は決まったたわけですが、今は仕事が非常に楽しいですし、技工士になって本当に良かったと思っています。先輩には感謝しなければいけないですね。

技工に関してのこだわりを教えてください。

やはり「機能性」でしょうか。

私はよく歯科医院で立ち会いをするのですが、その際、患者様の顎の形、歯並び、咬み合わせなどをしっかりに調べるようにしています。つい歯の白さや美しさに目がいきがちなのですが、快適な生活を送るためにはそれだけでは不十分です。

皆さんが普段何気なく物を噛んだり、声を出したりできているのはまさに機能性が維持されているからなんですね。機能性を失えば、咬み合わせがおかしくなり、虫歯や歯周病リスクの増大、周囲の歯の方向が変わるなど取り返しの付かない状況になります。

この機能性の追求こそ、歯科技工士の存在価値といっても過言ではありません。

美しさと機能性を融合させた技工物を作成するためには、患者様と直接お話してご希望の色や形を伺い、可能な限り丁寧な説明を行い十分に納得頂いた上で技工物を仕上げる、これこそが質の高い技工物を仕上げるコツであると考えています。

患者様の喜ぶ姿が見れるのであれば、私はどこにでも立ち会いに伺いますし、とことん機能性にこだわりたいと思っています。

最後にメッセージをお願いします

皆さんは歯医者よりも大学病院の方が良い治療を受けられると思いますか?

確かに大学病院には設備が導入されており、高水準の治療を受けられますが、それはあくまでも難症例のケースです。ほとんどの場合、歯科大学を卒業したばかりの研修生が社会に出るまでの学びの場として治療を担当しています。患者様の想像とはずいぶん差があるのではないでしょうか。又、大学病院は規則に縛られているので柔軟さに欠ける面があります。 冷静に考えていただきたいのですが、皆さんの周りにある歯医者さんは全員が歯科系の大学を卒業して、大学病院での研修を見事クリアして歯科医師になった方ばかりです。現場経験が豊富なだけではなく、近頃は大学病院に引けをとらない設備と衛生環境を導入している歯科医院も急速に増えています。川島歯科もその一つですね。

ここまでの話を聞いて歯科医院もなかなかやるなと感じて頂けたかと思いますが、良い治療を受けるためにはもう一つ秘訣があります。

例えば虫歯の治療をするため歯医者さんに行くとします。
歯科医師にもいろんな考え方の方がいますので、全く同じ症状だったとしても歯医者さんによって治療法・方針が変わるということはごく普通にあります。
そこで、より良い治療を求める場合には何人かの歯科医師にどのような治療法が良いのか意見を求めて、その中から良いと思うものを選ぶ「セカンドオピニオン」という方法があります。

この方法はアメリカ等の歯科先進国では一般的ですし、患者様の視点にたった非常に良い制度だと考えています。患者様には「選択の自由」がありますし、十分納得した上で治療することは患者様と歯科医師の信頼関係の構築にも繋がり、質の高い治療を提供することができるのです。今後治療を受ける際の参考にしてみてください。もちろん川島歯科も「セカンドオピニオン」を行っているので、他院での治療法に疑問や不満を抱いている方は一度ご相談されてみてはいかがでしょうか。きっと良い答えを頂けるはずです。

技工士の目から見て、川島歯科はどのような歯科医院ですか?

歯科技工士は普段から多くの歯科医院とお付き合いさせて頂いているので、ドクターの実力も手に取るように分かります。その意味では川島先生は「初志貫徹」、この言葉がぴったりな方だと思います。

通常、差し歯や入れ歯等の技工物を作る場合、まず歯科医院にて患者さんの歯型を採取します。ドクターはその歯型の模型や作成指示書を歯科技工士に送り、歯科技工士は幾つもの工程を経て質の高い差し歯や入れ歯を作り、後日医院にて完成品を患者様のお口に装着し、問題なければ終了という流れです。質の高い差し歯や入れ歯を作るために、この一連の流れの中で重要な部分は、ドクターから我々歯科技工士に送る歯型の模型と作成指示書になります。

この部分の精度が悪いと、いくら歯科技工士が丹精込めて作り上げたとしても、患者さんにご満足頂けることはありません。まさに、ドクターの腕が問われるというわけです。

前置きが長くなりましたが、この点に於いて川島先生は非常に「こだわり」を持たれています。とにかく最初の指示から最後の指示までが一貫していて、「考えがブレない」んです。これが経験不足の医師だと、最初の指示から二転三転することも多く、歯科技工士としては本当にこの指示通りに作ってよいものかと不安になります。

その点、川島先生は自分の考えに自信をもっておられますし、技工士に対して常に高い水準を求められます。

又、川島先生は自分の意見を主張するだけでなく、我々の意見もしっかり取り入れてくれ、様々な議論ができる関係性を構築することができています。

それというのも、技工物とは歯科医師と歯科技工士の技術が融合しなければ良いものはできないということを川島先生ご自身が理解されているからに他なりません。

これまで同様、今後も一蓮托生の精神で、適切な技工物を作っていきたいと思いますし、川島先生と協力すればさらに上を目指すこともできると信じています。

技工に関してのこだわりを教えてください。

基本に忠実に

これが私の信念です。

技工物というのは、非常に繊細で、高い創造性が求められます。患者さんの歯は千差万別、誰一人同じ歯の方はいません。全てがオーダーメイドなのです。技工物とは審美面だけを追求するのではなく、機能性も考慮したトータルバランスが重要です。人間の基本的な機能である「咬む」機能がしっかり維持されていなければ、どんなに白く美しい歯でも全く意味がありません。技工物は「作っては確認」の連続で、本当に地道な努力の積み重ねにより完成します。やはり良い技工物を作るには「基本に忠実に」をどこまで愚直に追求するか、それに尽きます。

最後にメッセージをお願いします

私は普段、患者さんとお会いすることはありませんが、歯に関するお悩みやご要望は遠慮せず川島先生に仰ってください。そうすることで、我々技工士も患者さんの姿をよりイメージしやすくなりますし、質の高い技工物を作成することができます。

皆さんを笑顔にするために、これからも精進して参ります。

個別相談へのご案内

歯科治療には様々な素材・治療法がありますので、患者様がどの治療法がご自身に合っているかを判断するのは難しいものがあります。当院では十分な時間を取り、実際の症例・素材・模型などを用いながら、患者様が納得されるまでご相談させて頂きます。

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